新築から30年近く経過した物件を大幅にリフォームしました。
外観
屋根の塗り替え
使用する屋根材や塗料にもよりますが、塗料の寿命は3-20年と言われております。 今回のケースでは、新築から塗り替えを行っていなかったようで、古塗料も一緒に剥がれ落ちていましたので、下塗りに特別に気を使いました。
玄関
中古住宅購入後のリフォームでは、たとえまだ使えたとしても心情的に替えたくなる箇所がいくつかあります。(クロス、畳、トイレ・・・etc) そして家の顔となる玄関も一つとして挙げられることが多いです。
こちらの住宅ではリフォームドアを用いたカバー工法(既存サッシの枠だけ残し、そこに新しいサッシを取り付けていく工法)でのリフォームを行いました。
通常サッシを用いたリフォームでは、サッシ枠の撤去時にどうしても外壁やポーチを傷つけてしまい、その復旧・補修工事の費用がかかります。また、工事部分と周囲との微妙な違和感が出てしまいます。
その点、カバー工法では、サッシ自体の価格は通常より高いものの、外壁やポーチのタイルに触らずに出来るため、復旧工事費も工事後の違和感も共に抑えられます。
キッチン
内装のリフォームは顕著に差が出ます。
いまや食洗器の搭載は当たり前ですが、こちらのシステムキッチンではファンに最新の全自動おそうじ機能が搭載されているため、ファンの掃除は10年に一度でよくなっています!
天井が高いため吊戸棚を奥様の手が届く位置まで下げています。戸棚には弊社のお客様達に人気のスローダウン棚を採用しており、収納の利便性が格段にUPしています。
風呂
既存のタイル貼りの浴室を解体して、UBをいれました。
タイルの下の浴室基礎と復旧はなかなか大変でした。
窓はカバー工法で入れ替え、目隠しに格子をつけました。
リビングダイニング
生活の中心となるリビングダイニングは、クロスの褪せや床の波打ちが起きやすく、また特に気になる空間です。
特に出窓は、日光や湿気の影響を受けやすく損傷が激しかったです。 耐熱性、耐水性に優れるパネルを加工し施工復旧しました。
和室
緑色の塗壁は厳格なイメージを演出していましたが、若い世代が住むにはすこし古めかしいという印象もありました。
白い珪藻土での塗り替えを行い、親しみやすく明るい居室に様変わりさせました。
塗りの仕上げには様々なデコレーションがありますが、住宅ではシンプルな標準塗りが、くどくなく飽きを感じさせないと思います。
柱の染み抜き
柱が露出した空間では、風雨や経年劣化による退色や染みが景観を損ねているケースがあり、周囲が一新する中で触らないままというわけにはいきません。
染み抜き前にあった退色や灰汁染みの浮きが、施工後の柱では均一な色調を取り戻しているのが分ります。こういった自然な木目を残した状態にするには塗装では限界があるため、今回は洗浄工事での対応としました。